手のひらにあるじぶんの銀行

じぶん銀行は2008年に営業をスタートさせた、ネット銀行の中でもまだ比較的新しい銀行と言えるでしょう。三菱東京UFJ銀行と、KDDIが共同出資してできたネット専業銀行です。このように最大手のメガバンクと巨大通信企業が背景にあるのですから、その信用度は抜群と言えます。

「手のひらにあるじぶんの銀行」がコンセプトで、銀行名のもとにもなっています。また円預金や外貨預金、FX、カードローンなどの取引のほか、携帯電話やスマートフォンなどMOBILEの特性を最大限生かした「SMART」な金融サービスを展開し、「SMART×MOBILE=SMILE」という、なかなかお洒落なスローガンを掲げており、人気の高い銀行の一つと言ってよいでしょう。

携帯やスマホは若い人のみならず、30代—40代などの働き盛りの人にとってはもはや仕事にもプライベートにも必需品です。中高年でも持っていない人の方が少ないかも知れません。これまではネット銀行はパソコンが無ければ、パソコンの操作ができなければ、口座を作ることもそのサービスを受けることもできませんでした。最近は、電話機能のみだった携帯電話などいわゆるモバイルにもパソコンと同じような機能が搭載され、インターネットに接続しての情報検索やEメールなどはもう当たり前のこと。携帯があるからパソコンは必要ない、という人も現れるほど、今や生活になくてはならないものとなっています。口座開設や振り込みができるモバイルバンキングはほとんどの銀行でも行っています。じぶん銀行がはっきりとモバイルに特化したサービスの提供を前面に出して新規開業したのも、時代の流れと言えるようです。

じぶん銀行のすべての取引は携帯やスマートフォンでできます。もちろんパソコンでもできますが、携帯やスマートフォンを持っていることが必須です。KDDIの携帯であるau、三菱東京UFJ銀行、じぶん銀行の三者は、相互に振込手数料やATM使用料、チャージ料などが無料になるなど、かなりお得なサービスを展開しています。auにはじぶん銀行のアプリがプレインストールされており、また三菱東京UFJ銀行のホームページからじぶん銀行の口座を開設することもできます。またじぶん銀行同士なら、相手の口座番号がわからなくても携帯番号で振り込むこともできます。もちろん手数料は無料。

金利的には高い金利で有名な東京スター銀行や住信SBIネット銀行を上回る突出した金利、というわけではありませんが、新規に預金する人を対象にして継続的に行われる高金利の定期預金のキャンペーンや、「au WALLETカード」を持っている人限定のチャージ増額キャンペーンなどは大変人気で、申込者が殺到しているということです。

またセキュリティへの取り組みも力をいれており、使わない時にはATMでの出金や残高照会をロックする「ATMロック」など、他の銀行にはない方法を取り入れています。昨年に不正送金被害が無かった銀行のうちの一行でした。そしてそのセキュリティを利用していながら被害にあった場合は、補償の限度額もぐっと上がります。

じぶん銀行のホームページにある「経営理念」は大変わかりやすい言葉で書かれていると思いますが、その中に「・・・既成概念にとらわれない革新的な商品開発に取り組み」「携帯電話をお客様との第一の接点とした銀行ならではの付加価値を創造する・・・」と書かれています。インターネットバンキングやモバイルバンキング自体はあまり目新しいことではなくなりました。銀行のサービスは「金利アップ」「手数料の無料化」など、どこも同じような形になりがち。その中でも、たしかにじぶん銀行のサービスは他の銀行とは一味違う個性があるようです。



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