「じぶん銀行」というネーミング

インターネットで調べてみると、「じぶん銀行」というネーミングに初めは違和感を持つ人は多いようですね。ネーミングが嫌だからじぶん銀行は利用しない、という人までいます。私も「なんか変な名前」と感じた一人でした。ただ、変だからよけい気になる銀行と、興味をそそられたという事でもありますね。最近の地方銀行のインターネット支店には、もっととんでもなくユニークな名前がありますし、最近では政党名まで、何かの意味を持たせたような名前です。時流なのかもしれませんが。

じぶん銀行は「携帯電話の中に組み込まれた自分専用の銀行」をテーマとして営業を展開している、モバイルに特化したネットバンクです。携帯やスマートフォンは誰かと共通で使うものではなく、あくまでもパーソナルなものです。今ではほとんどの人が自分だけの携帯やスマホを持っているのが当たり前になりました。そのパーソナルなモバイルで銀行の様々なサービスを提供することから、「じぶん銀行」となったとか。「わたし銀行」や「マイ銀行」などの候補も出たようですが、社長が「じぶん銀行」に決定したとのこと。確かに「マイ銀行」よりも「じぶん銀行」のほうがインパクトがあるし、記憶に残ります。そのコンセプトを知れば、「じぶん」の意味も「そういうことか」と強く伝わってきます。

じぶん銀行ではKDDIの携帯であるauユーザーに対して、特に様々な特典が受けられるプログラムを用意しています。この「au」というネーミングはauの「A」が「Access」「Always」「Amenity」、「U」が「Unique」「Universal」「User」などを表しているという説と、携帯などのモバイルを介して人やモノが出会い、そこにいろいろな価値も集い合う、「会う」「合う」というところから「au」としたという説があるそうです。

ちなみに、docomoは「Do Communication with a Mobilephone」を略したものですが、auのネーミングを考えだしたネーミング専門会社と同じ会社がつくったものだそうです。企業名や商品名には、初めて目にした時や聞いた時に違和感や「なんだろう?」という疑問を感じるものがあります。いつのまにか日常に溶け込んで使っているものですが、何かの機会にその名前の由来を知った時、余計に印象に残り、親しみを感じたりするものです。ネーミングの作者は、ちょっと神経を逆なでしておいて興味を持たせ、意味が分かると「ああなるほど」と納得させることで、その企業が本当にアッピールしたいことを理解させる・・・そこを狙ったのかも知れませんね。「じぶん銀行」というネーミングにも同じ効果があるような気がします。ネーミングというものは、その会社が提供する商品や機能のイメージをかたち作る、大変重要なものですね。



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